みんなが失敗だって思うことをたくさんしようかなって思うんだ。
何にもならないよ、と笑いたくなるようなことを。
私は優れた人にはならず、偉い人にもならないでしょう。
ある日ぽつりと消えたって、誰にも気づかれやしないはず。
私はそれを、ずっと寂しいことだと思っていたのだけれど、
だけどきっと違うみたいだね。
たくさんの人に囲まれていなくても
何かを成し遂げなくても
いろんな物を持っていなくても
ひとりぼっちでも。
一歩、二歩、十歩離れて世界を見つめてみて……。
そうあるべきな事なんてどこにもないよ。
ショーケースに飾ってある生き方と、
道端に転がっている生き方と
誰かが一等賞や残念賞を決められるのかな。
大勢は決めたつもりになっているかもしれないけれど、それでも。
流れはとても速くて、何もかもを飲み込んで進んで行ってしまう。
どんどん流れて、流れて、形を変えて。
その内に一番と最下位の順位が逆転しちゃうよ。
笑っていた人が笑われて、悲しんでいた人が笑うんだ。
それっぽっちのことなんだよ、数字や見た目で簡単に表せてしまう順番なんて……。
今日は、どんなことがあった?
悪かったことは置いておいて、素敵だったことがいいな。
思い出すのにはそっちの方がいい。
夜はね、長引くかもしれないけれど
待っていてくれるからね。
君さえ君を置いて行かなければ大丈夫。
Comments