胸を張って、世界に置いて行かれよう
- orie

- 52 分前
- 読了時間: 2分

遠くへと、外側へと手を伸ばす。
心の欠けた部分は他の誰かや何かで埋めるもの?
だけれど、欠けた所にぴったりと嵌まる形なんて
他の誰も持っていやしない。
魔法をかけてくれたと思ったら、それはまやかし。
目が覚めれば、またぽっかり隙間を感じるでしょう。
魔法は貪れないよ。いつまでも眠っていられればいいけれど、そうもいかない。
だから外側じゃなくて、内側にある物で埋めるんだよ。
私やあなたが元々持っていたもの。
始めは難しいと思うけど、上手に練って、こねて、形にしてね。
隙間は埋まるよ。自分の手で埋められる。
そしてそれは寂しいことでもなんでもない。
あっという間に普通のことになるよ。
皆は決める。決めてしまうの、なんでもかんでも。
あなたの幸せ、あなたの形、あなたのあるべき姿。
ラベルを貼って、パッケージに収めたがる。
わかりやすいのは安心だから。
説明書までご丁寧につけてしまうかもしれない。
あなたには何も聞かないで、勝手に。
あなたは無意識にその型に自分を当て嵌めてしまう。
そうでなければ悪いことみたいに勘違いをしてしまう。
だけど全部あなたには必要のないこと。
自由に決めてしまって、全部破り捨ててしまって。
誰かが怒っても、笑い飛ばしてしまって。
あなたが自分を好きになるのに、誰の許可も要らないよ。
好きなだけ自分自身を満たせるよ。
時々――、もしかしたらたくさん、苦しくなる日もあるかもしれない。
苦しんで、悩んで、痛むっていうのは、
これから先少しだけ苦しまずに、悩まずに、痛まずにいられるように練習するってこと。
ね、それほど悪くないよ。
胸を張って、世界に置いて行かれよう。
私はそう決めた。




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