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BLOG: Blog2
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おまじない



こうしたら良いことを、偉い人は教えるさ

君の心が曲がっていると、さざ波ひとつ立たないほどまっすぐに

まっすぐに、真っ白に、

あっという間に君を染められるように


こう生きたら良いことを、道行く人がしたためるさ

“先行く人の教えは聞くものだ”

そうして真っ白の君はまっすぐに受け止める

それが自由だとでも言うように


全部嘘にしてしまって

放り投げて、忘れてしまって


誰にも触れられないほど棘だらけでも

君は何も困らなかった

世界は守れないけれど、君は守れたもの


何にも染められないほど真っ黒だって

君は何も呪わなかった

誰かの手が君を覆い隠しても

心が捕られなかったもの


からっぽの穴には何でも入りそう

溢れ返るほどの夢を詰めても

誰にも見つからずにすむよ


わかりやすいものに見初められないで


ありふれたものに自分を混ぜてしまわないで


伸ばした手を振り払われても、

何にも困らないよ

君自身が救うのだもの

君のことは いつだって



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