top of page
BLOG: Blog2
  • 執筆者の写真orie

ありがとう



この度、私orieの画集が発売されました。


届いたよというご報告、読んでいただいたご感想、たくさんどうもありがとうございます。

とってもとっても、とっても嬉しいです。


生きているうちにいつか出せたら良いな、というような

自分にとっては遠い夢のおはなしだと思っていました。

ですが翔泳社さまにお声掛けいただき、思いがけず夢が現実になってくれました。


これまで私の絵をご覧くださり、いつも応援してくださった皆さまのおかげです。

感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございます。


絵を描く以外に息の吸い方がわからなくて

それが生きる理由になってくれることがありがたくて

自分勝手に垂れ流した気持ちを、同じような心で受け取ってくださる方がいることに凄く救われています。


私の絵はたぶん、元気を与えたり

楽しくなったりするような作品じゃないかもしれません。

自分がとても後ろ向きな人間で、生きることに対してもずっと消極的でした。

人と同じがどうしてもできなくて、疑問ばかりが浮かんできて…

どうして私の周りはこんなに暗闇ばかりで、あの遠くで輝く光はここにはないんだろうって思っていました。


だけど絵を描いている時だけは

ぱっと目の前が晴れるような気がしたんです。

目の前の少女が泣いてくれたら、私は泣かずに済みそうでした。

作品を作っている時は、あの眩しい光に触れていられました。

絵は私にとって光そのものです。

からっぽな私を、いろんなところへ連れて行ってくれるのです。


そうして出来た作品を受け取って、共感してくださったり

そばへ置いてくださる皆さまには

どこか通ずる部分があるのかな、なんて勝手に思っています。


ちょっとだけ私と似ているあなたへ、同じ気持ちだよって届いたらいいのになと思いながらいつも作品を流しています。

刃を持ってこちらを見ている日々の物事が

いつか両手を広げて私達を抱きしめてくれたらいいのにと願いながら。


悩んだり苦しんだりするのは

ひょっとすると、

自分のことを好きになりたいからかもしれません。


あなたがあなたを好きになれますように。


あなたが今夜見る夢が

幸せに溢れていますように。


厳しくて堪らないこと、たくさんあると思います。思い通りにならない日常に悲しくなることも。

前を向いて、顔を上げて歩みを止めずにいるのは立派なことですが

そればかりでは後ろの方に自分を置いてけぼりにしてしまうかもしれません。


あなたがあなたと手を繋いでいられることが、何より大切なのだと思います。

正しいことが全てではないので、どうか心に優しくいてください。


読んでくださってありがとうございます。

そして、いつも応援してくださって

本当にありがとうございます。

これからも、どうか覗きに来てもらえると嬉しいです。

画集、楽しんでもらえるといいなと祈っています。


またね。

bottom of page