orie

2021年10月8日

もしも世界が

もしも世界が私のためにあったら

私は絵を描かなくても笑っていたのかな

もしも世界が君のためにあったら

君はそんな風に泣かずにいられたの?

誰かの周りで起きていることが

いつの間にかひとりひとりの頭に入って

追い払おうにも追い払えなくて

そうして自分の世界とみんなの世界を比べるの

彼らが持っていないものをきっと持っているのに

そんなことも忘れて手を伸ばしたくなるの

まるで自分のそばには何もないかのように

まるで誰の心にも居られないかのように

ねえ、人はひとりぼっちでは生きていけないみたいよ…

君がいつかひとりぼっちになった時

私を思い出してくれる?

生きるって寂しいね

だけどそれでも歩くんだね

いつか夢見た終わりが

懐かしい匂いと一緒にやってくるまで

そんなに長くないよ、大丈夫

きっとあっという間だよ

痛いのも、切ないのもね

だから安心して

今夜も目を閉じて