orie

2022年5月31日

ぶくぶくぶく

雨はいつか止む。

だけど、また降る。

雨上がりは綺麗で、そこが正しい瞬間だと思ってしまいがちだけど

たぶんそんなことはないんだね。

雨は降るけど、時々止む。

そっちの方がなんだかしっくりくる。

私の周りで雨が降っているわけではないのに、常に私の心の方では雨が止まないものだから

私は、いつの間にか雨が降っていることが悪いことだと思い込んでいたのかもしれない。

隠さなくちゃいけない気持ち。

笑っていなくちゃ許されない空気。

幸せでなくちゃいけない世界。

心の方で降っている雨のことを、

私は早く止まないかなと思っていたの。

曇ひとつない晴れ間こそ、あるべき姿みたいだったから。
 

でも、この頃雨を見つめていてわかったよ。

これが私にとっての普通なんだって。

雨が降っているから、私でいられるんだって。
 

誰かを救う方法なんて、たぶんその人の中にしかないんだよ。

あの子を救えたからって、それが私を救うとは限らない。

あの子を殺したからといって、それが私を殺すとも限らない。
 

幸せでいなくちゃいけないなんて、そんなはずないよ。

あなたの世界で雨が降り続けていても、それは間違いなんかじゃない。

間違ってないよ、なにも。

私は、私を救う免罪符を手に入れられる日を

ほんの少しだけ心待ちにしている。

雨宿りをしながら、待ってるよ。